2024.06.25
AmazonのSEO対策には何が有効?検索順位を上げる9つの施策と6つの注意点を解説
「Amazonに出品した商品が思ったように売れない」
「AmazonではどんなSEO対策をすればいいの?」
Amazonを利用してEC事業の展開を行っている企業担当者のなかには、こんな悩みや疑問をもっている方もいるのではないでしょうか。
Amazonは、初期費用を抑えて気軽に出品できる利便性から、導入している企業も少なくありません。しかし、効率的に成果に結びつけるには、SEO対策をはじめとしたノウハウが必要不可欠です。
本稿では、AmazonのSEO対策方法を解説します。AmazonにおけるSEO対策のコツや注意点を紹介するので、ぜひ自社の利益アップにお役立てください。
AmazonのSEO対策には、幅広い知識やノウハウが必要です。売上アップ方法がわからずお困りの方は、ぜひイラストリアスにご相談ください。
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AmazonSEO対策とはAmazonで検索順位を上げる施策
AmazonSEO対策とは、Amazonの自然検索において、自社商品を上位にランキングさせる施策を指します。検索窓にキーワードを入力して検索したとき、1ページ目の上方に表示されるのが検索上位群です。
Amazonの場合は商品ごとに販売ページが用意されているため、商品ページ内のショッピングカートボックスにて自社を優先的に表示させる施策も重要です。
Amazonの検索アルゴリズムは、詳細には公開されていません。しかし、Amazonでは顧客のメリットを優先しており、基本的には「価値がある商品」が検索上位に表示される傾向があります。
そのため、Amazonから価値ある商品と判定される施策が重要です。具体的には、以下に合致する商品は価値が高いと判定されやすい特徴があるため、ここを目指していきましょう。
- 評価が高い
- 販売件数が多い
- 在庫がある
- 商品レビュー数が多い
- ユニットセッション率が高い
ユニットセッション率とは、Amazonの商品ページを訪れたユーザーが、実際にどの程度商品を購入したかを表わす数値です。
商品単位で出品するAmazonでは、カートを他社と共有しています。そのため、ユニットセッション率が一般的なCVRと同一の数値となるのは、カート取得率が100%のときに限定されます。
AmazonでSEO対策を行う意義
AmazonでSEO対策を行う意義は、商品ページに訪問者を増やし、売上アップに直結させることです。
一般的に多くのユーザーは検索結果の1ページ目しか見ず、さらに上位3商品くらいから選択することが多いといわれています。また、商品ページに遷移後には、複数の販売者がいても、デフォルト表示の販売元(ショッピングカート枠)のまま注文する傾向が見られます。
「Amazonの他の出品者」「すべての出品を見る」は用意されているものの、わざわざクリックして選択しないのが一般的です。
検索ページに上位表示されたうえで、ショッピングカートを獲得しなければ、顧客から認知されずに販売機会を失ってしまいます。
AmazonSEO対策に有効な9つの施策
AmazonのSEO対策に有効な9つの施策は、次の通りです。
- ツールを利用し狙うべきキーワードを選定する
- 検索キーワードと商品ページの関連性対策を行う
- 商品価格を最適化する
- 販売件数アップを目指す
- 在庫切れを防ぐ
- FBAを上手に活用する
- 商品画像を工夫する
- レビュー対策を行う
- Amazon広告を利用する
ここからは、上位表示される施策を詳しく解説していきます。なお、間接的にSEO効果が得られるものも含んで紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.ツールを利用し狙うべきキーワードを選定する
AmazonSEO対策を行うには、まずは狙うべきキーワードを吟味して選定しましょう。検索ボリュームが多く、購入につながりやすいキーワードを選定するのが大切です。
ただし、検索ボリュームが多い商品は、競合も多い傾向があります。ほどよい検索ボリューム、かつ購入に結びつくキーワードを選定するのが効率的といえます。
キーワードの選定時には、以下を利用すると便利です。
ツール | 概要 |
---|---|
Amazonサジェスト | Amazonでキーワード検索時、検索窓に表示される検索候補 |
Amazon広告データ | Amazon広告において、各キーワードのクリック率やアクセス数などを解析したデータ |
Googleトレンド | Googleにおいて、キーワードごとの期間別アクセス数やアクセスの多い地域がわかるデータ |
Googleサジェスト | Google検索時、検索窓に表示される検索候補 |
Googleキーワードプランナー | Google広告において、各キーワードの検索ボリュームを調査できるツール |
GoogleChromeのキーワードゲッター | GoogleChromeブラウザの拡張機能で、関連性の高いキーワードを取得できるツール |
Ahrefs(エイチレフス) | 各サイトの被リンクや検索エンジンの上位表示コンテンツ、想定流入キーワードなどを分析可能なツール |
ラッコキーワード | Googleサジェストや検索上位サイトの見出しを整理可能な他、キーワードと関連性の深い共起語を抽出可能なツール |
2.検索キーワードと商品ページの関連性対策を行う
次に、検索キーワードと商品ページの関連性対策を行うのもAmazonSEOには大切です。
一般的に、キーワードと商品の関連性が高ければ高いほど、検索上位に表示されやすいといわれています。そのため、商品情報には積極的にキーワードを入れ込みましょう。
たとえば、以下の部分にキーワードを埋め込み、最適化を目指すのが有効です。
要素 | 概要 |
---|---|
商品名 | 販売対象となる商品名(商品タイトル) |
商品仕様 | 商品の基本仕様を箇条書きで説明する部分で、5項目まで設定可能 |
商品紹介コンテンツ | ブランドイメージ・商品情報を説明する画像や文章で、商品の特徴を示して他社との差別化を図る |
商品説明文 | 上述の商品紹介コンテンツ利用時以外に設定する、商品に関するテキストのみの説明文 |
検索キーワード | 表記ゆれ(携帯とケイタイ、スマートフォンとスマホなど)や商品が属するキーワードなど、商品と関連するキーワードをあらかじめ設定しておく部分 |
とくに、キーワードを意識した商品名(商品タイトル)の最適化は重要とされるので、十分吟味しましょう。
3.商品価格を最適化する
商品価格についても最適化を図るべきです。
じつは、商品価格がAmazonの想定する範囲内に収まっているかどうかも、AmazonSEOに影響を与えているといわれています。これは、同等な品質の似たような商品であれば、ユーザーはより安価な商品を選ぶ傾向にあるためです。
競合と比較し、適正な商品価格や配送料を設定しているか精査しましょう。価格の自動設定機能を利用し、あらかじめ出品価格を調整するよう設定しておく方法もあります。
4.販売件数アップを目指す
販売件数アップを目指すのも、AmazonSEO対策に有効です。Amazonでは注文件数が大きな評価対象となるため、注文件数を増やす施策は効果的です。
具体的には、値引きを行うと販売件数が伸ばせます。クーポンやプロモーション割引を含んだディスカウント商戦が有効なので、適宜利用しましょう。
ただし、値引きが常態化すると利益が出ないため、バランスは大切です。また、割引販売を終了し、元の値段に戻す際には、瞬間的に検索順位が大きく下がるといわれているため注意しましょう。
なお、Amazonとは異なり、楽天市場の場合は販売件数ではなく、売上金額が評価対象といわれています。そのため、楽天市場では値引きして販売件数を稼いでも、総売上額が下がれば評価につながらない可能性が高いです。
5.在庫切れを防ぐ
AmazonのSEO対策では、商品の在庫切れが起きないようにするのも大切です。Amazonでは、在庫切れの商品は自然検索の結果に表示されなくなるため、露出の機会が減ってしまいます。
ユーザーの利便性を追求するAmazonにとっては、在庫切れ商品は顧客におすすめできないため、評価を下げる対象となるのです。
入荷日を設定すれば表示はされますが、すぐに手元に届かない商品は、ユーザーの不利益につながると判断されます。結局のところ、表示されても検索順位は下がるため、欠品しない施策が重要です。
6.FBAを上手に活用する
AmazonのSEO対策では、FBAを上手に活用しましょう。
FBAとは、「フルフィルメント by Amazon」のことです。FBAでは、商品をAmazon倉庫内に保管し、商品の梱包・配送・返品をAmazonが代行してくれます。
FBAには以下のメリットがあります。
- プライム対象商品として優先表示が見込める
- 発送が早く発送元もAmazonになるため、顧客の信頼性や利便性につながる
ただし、多くの競合先がFBAを利用しています。FBAを利用したからといって、すぐに上位表示され利益につながるとは限らない点には注意が必要です。
7.商品画像を工夫する
AmazonSEOでは、商品画像の最適化にも目を向けるべきです。
多くのユーザーは、画像で商品を判断しています。よりイメージがわきやすい画像を複数アップロードすれば、ユーザーの利便性が高いとAmazonから評価される可能性が高まります。
とくに1枚目の画像は、検索結果にも大きく表示されるため、見やすくてわかりやすい画像を選定するよう工夫が必要です。
また、重要な情報はできれば商品画像に含めましょう。たとえば、商品のサイズや重量、規格、仕様などは、画像に文字を入れ込むと顧客に伝わりやすく、購入につながるメリットがあります。
このような施策で注文数が増加すればAmazonから評価され、将来的なAmazonSEO対策にもつながる相乗効果を発揮します。
8.レビュー対策を行う
レビュー対策を行うのもAmazonSEO施策として有効です。
レビューがまったく無い商品は、顧客が安心して購入できません。以前ほど重要視されないものの、カスタマーレビューや出品者評価(ショップレビュー)対策を行っておけば、Amazonからの評価を獲得しやすいです。
たとえば、レビューが無い初出品商品は、「Amazon Vine 先取りプログラム」を利用するとレビューを集められます。レビューが投稿されれば、一般ユーザーの購入のハードルが下がり、受注につながります。
もちろん、単にレビューを集めればよいわけではありません。スムーズな発送や誠実な取引を心がけ、高い出品者評価の獲得を狙うのも大切です。
9.Amazon広告を利用する
Amazon広告の利用も、間接的にAmazonSEO対策につながります。
広告を利用すれば、露出が増えることで販売実績が伸びるのが一般的です。売れる商品はAmazonからの評価を獲得しやすいため、SEO対策につながります。
出品したての時期はとくに、いきなりAmazon評価を稼ぐのは難しいものです。このようなケースでは、広告の利用は有効な施策といえます。
【関連記事】
Amazon広告をおすすめする3つの理由!広告の打ち出し方・費用・注意点を解説
AmazonSEO対策を実施する際の6つの注意点
AmazonSEO対策を実施する際の6つの注意点は次の通りです。
- キーワードを欲張りすぎない
- PCだけでなくスマホの最適化にも目を向ける
- やらせレビューは使わない
- ガイドラインを遵守し禁止キーワードは避ける
- スーパーURLは利用しない
- 検索順位の分析を怠らない
それぞれ具体的に解説していきます。
1.キーワードを欲張りすぎない
検索順位を上げたいからと欲張って、あれもこれもとキーワードを詰め込みすぎると逆効果です。
キーワードを欲張ってしまうと、結果的に関連性が低いキーワードが増えてしまいます。これでは、かえって検索順位の低下につながります。
キーワードは、厳選して埋め込むのがAmazonSEOには効果的です。
2.PCだけでなくスマホの最適化にも目を向ける
PCだけでなく、スマホからの注文にも目を向けて最適化を行いましょう。
近年では、スマホからの注文が増加傾向にあり、PCからの受注数を大きく上回るともいわれています。PC画面ありきで対策を練っていると、スマホで見にくい商品ページができあがり、受注が伸び悩む可能性があります。
商品ページは、必ずPCとスマホの両方で確認しておきましょう。
3.やらせレビューは使わない
やらせレビューは逆効果のため、利用してはいけません。
やらせレビューとは、カスタマーレビューにやらせで大量の高評価レビューを集める方法です。具体的には、自作自演の他、ユーザーに対しギフト券をはじめとしたインセンティブを付加してレビューを集めます。
Amazonではやらせレビューが横行し、問題視されています。以前はやらせレビューでも上位表示が狙えましたが、近年では評価につながりにくい傾向があるため、有効な施策ではありません。
そればかりか、万が一やらせレビューが発覚した際には出品停止になるリスクもあるため、避けるべきです。
4.ガイドラインを遵守し禁止キーワードは避ける
Amazonではガイドラインを遵守するのも大切です。とくに、禁止キーワードは避けるように注意しましょう。
商品ページがガイドラインに設定された内容を満たさないと、SEOの観点からは非常に不利です。
たとえば、商品名の各項目は半角スペースで区切る、タイトルは「メーカー+ブランド名+商品名+仕様+型などの正規名称」などのルールがあります。事前にガイドラインを確認しておくのが大切です。
また、以下は「検索キーワード」の項目には使用不可の禁止キーワードです。意図せず設定することが無いよう注意しましょう。
- ブランド名
- ASIN(商品の識別番号)
- セール・期間限定・新品(持続性が無い一時的な特性のため)
- 激安・最安値・人気・推奨(根拠の無い主観的な表現)
- 公序良俗に反する冒涜的・暴力的・攻撃的な表現
5.スーパーURLは利用しない
スーパーURLも利用しないよう注意しましょう。
スーパーURLとは、AmazonSEOに効果があるURLを自動生成する、SEOツール機能です。スーパーURLを使用すれば、Amazonの検索エンジンを操作し、商品が特定のキーワードで検索されて購入されたように見せかけられます。
しかし、Amazonではランキングを意図的に操作する行為を禁止しているため、発覚時には重大なペナルティを課せられる恐れがあります。Amazonの公式においても、スーパーURLは効果が無いと発表しているため、避けるべきです。
6.検索順位の分析を怠らない
AmazonSEOで成果をあげるには、検索順位の分析を怠らないよう注意しましょう。
自社のおかれた現状を把握していないと、適切なSEO対策は行えません。とくに順位が下がったときには、原因を分析して把握しておくべきです。
たとえば、以下は検索順位の低下を招く要素のため、該当するものが無いか確認しておきましょう。
- 相場からかけ離れた商品価格への変更
- 低評価レビューの投稿
- Amazon規約違反
- 競合商品の販売数アップ
これらの他、AmazonSEOのアルゴリズムに変更があった際にも、急に順位が下がる場合があります。
Amazonの管理画面にあるビジネスレポートを使えば、月別・日別のセッションが把握可能です。キーワード施策の分析時には、積極的に活用しましょう。
AmazonのSEO対策は売上アップに効果的!
Amazonでは、顧客の利便性を何より重視しています。有利にSEO施策を進めるうえでユーザビリティはキーとなるため、顧客目線の戦略で売上アップを目指しましょう。
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