2024.05.27
2024.06.14
Shopifyでのマーケティングとは?搭載機能一覧や売上アップに役立つ施策を紹介
「ShopifyでECサイトを立ち上げたものの、マーケティングに自信がない」
「Shopifyで作ったECサイトの売上が伸び悩んでいる」
上記のお悩みをおもちではありませんか。
ShopifyでのECサイト運営を成功させるためには、Shopifyに搭載されている機能を有効活用すると同時に、自社に合ったマーケティング戦略を練ることが不可欠です。
本記事では、Shopifyに搭載されているマーケティングに役立つ機能を解説します。記事の後半では、Shopifyと組み合わせることで相乗効果が期待できるマーケティング施策について紹介するので、ECサイト運営の一助としてください。
Shopifyの売り上げに伸び悩んでいるなら、株式会社イラストリアスへご相談ください。弊社は10年以上の実績をもつEコマースのプロフェッショナル集団です。広告運用代行、SNSを活用した集客など、幅広いマーケティング施策に対応しています。
マーケティング戦略の策定から実行支援までワンストップで対応可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
Shopifyに搭載されているマーケティング機能
Shopify(ショッピファイ)とは、ネットショップを手軽に開設できるECプラットフォームのことです。Shopifyには以下のようなマーケティング関連機能が搭載されています。
- ストア分析
- セグメンテーション
1. ストア分析
ストア分析とは、ECサイト上でのアクティビティを定量的に管理できる標準搭載ツールです。主に以下のデータを確認できます。
- 財務レポート
- 在庫レポート
- 行動レポート
- マーケティングレポート
- 販売レポート
- POS販売レポート
- 不正注文レポート
- 利益レポート
- 顧客レポート
- ライブビュー
データはExcelやGoogleスプレッドシートなどの外部アプリにエクスポート可能です。
なお、Shopifyでは3日間の無料トライアル期間が設けられており、トライアル期間終了後も1ヶ月間は月額1ドルで利用できます(2024年5月時点)。
2. セグメンテーション
セグメンテーションとは、顧客を条件ごとに絞り込み、マーケティングに活かすツールです。独自のセグメントを作成することで、顧客ごとにパーソナライズしたキャンペーンの実施ができます。
Shopifyプラットフォームにログイン後、「顧客管理」メニューから無料で利用可能です。
セグメントは性別・世代・都道府県など、各社の目的に合わせた条件で作成できます。
参照:Shopify「オーディエンスを把握して売上につなげる」
Shopifyアプリで拡張可能なマーケティング機能
Shopifyではマーケティングに役立つ以下の公式アプリも提供しています。
- Shopifyメール
- Shopify Inbox
- Shopify Forms
- Shopify Flow(オートメーション)
自社のマーケティング施策に応じて、補助的に取り入れてみましょう。
なお、各種アプリは以下のサイトからインストール可能です。
参照:Shopify App Store「Shopify App Store」
1. Shopifyメール
Shopifyメールは簡単にデザイン性のあるメールが作成できるツールです。指定条件に合った顧客のみへのメール送信や自社のドメイン名でのメールができ、EC運営初心者でもすぐにメールマーケティングを開始できます。
毎月10,000通までは無料で利用可能です。10,000通を超える場合は、1,000通につき1ドル、または追加メール1通あたり0.001米ドルの課金が必要です。
参照:Shopify「Shopify メール」
2. Shopify Inbox
Shopify InboxはECサイトからチャットを開始できるツールです。無料で利用でき、顧客対応以外にも、商品情報やクーポンコードなどの自動送信や、コンバージョン率の管理・分析ができます。
参照:Shopify「Shopify Inbox | Shopifyビジネス向けのビジネスチャットアプリ」
3. Shopify Forms
Shopify Formsはサイト訪問者が顧客情報を入力するフォームを作成できるツールです。無料で利用できます。作成したフォームからメールアドレスや世代、趣味嗜好などの情報を入力してもらうことで、効果的なマーケティングを実施可能です。
割引情報やクーポンコードをフォームに組み込んだり、表示されるタイミングをカスタマイズしたりもできます。
参照:Shopify「Shopify Forms | 無料のメールアドレス収集アプリ」
4. Shopify Flow(オートメーション)
Shopify FlowはECサイトにまつわる各種ワークフローを簡単に自動化できるツールです。たとえば以下のようなワークフローを複雑なプログラムなしで自動化できます。
- 各種案内メール・SMSの送信
- プッシュ通知
- 再来訪やリピート購入の促進(ウィンバック)
- 既存顧客への上位商品の提案(アップセル)
なお、利用には専用プラットフォーム「Shopify Flow」への登録が必要です。Shopify Flowの対応言語は英語のみである点に注意しましょう(2024年5月時点)。
参照:Shopify「Shopify Flowでワークフローの自動化が簡単に」
Shopify運営に役立つマーケティング施策
ここからは、Shopify運営に役立つマーケティング施策を紹介します。
- SEOマーケティング
- SNSマーケティング
- 広告出稿
- メールマーケティング
- イベントプロモーション
Eコマース市場の拡大にともないマーケティング施策も細分化されてきていますが、基本的には、SEO・SNS活用・広告出稿の3つに大別可能です。各施策を理解し、自社のマーケティングに活用しましょう。
1. SEOマーケティング
SEO(Search Engine Optimization)マーケティングとは、自社のECサイトを検索エンジンの検索結果上位に表示させる手法です。自社サイトを検索上位に表示させることで、ECサイトへのアクセス増加やブランド認知度の向上などが期待できます。
自社サイトを検索結果上位に表示させるには、検索エンジンに高く評価されやすいコンテンツの発信が必要です。たとえばGoogleの場合、以下の表で説明する「E-E-A-T」を評価基準としています。
Experience(経験) | 実体験にもとづくオリジナリティのあるコンテンツであるかどうかを評価 |
---|---|
Expertise(専門性) | コンテンツ制作者が当該分野に関する専門知識をどの程度持っているかどうかを評価 |
Authoritativeness(権威性) | 当該分野においてどの程度優位性をもち、認知されているかを評価 |
Trustworthiness(信頼性) | サイトに掲載されているコンテンツがどの程度信頼できる内容かを評価 |
最新のGoogleの広告評価ガイドラインでは、とくに重視される要素は「Trustworthiness(信頼性)」であるとしています。
参照:Google「Google検索品質評価ガイドライン」2024年3月版, p.26
2. SNSマーケティング
SNSマーケティングはInstagramやXなどSNSを活用したマーケティングです。
SNSの活用は、顧客とのエンゲージメントを最大化し、ブランドのオンライン上での存在感を強化するために重要な戦略です。リアルタイムで顧客とやり取りできるので、顧客のニーズや関心に対して迅速に対応すれば、ブランドの信頼性を高めることにもつながります。
SNSマーケティングのなかでもUGCがよく利用されます。UGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)とは、SNSの投稿やECサイトのレビューなど、ユーザーが発信するコンテンツのことです。
「ファンマーケティング」「口コミマーケティング」などと呼ばれる場合もあります。買い手の心理として、売り手によって発信された情報よりも一般消費者によって発信された口コミなどを信頼する傾向にあります。
商品が実際に使われている写真や商品の感想など、UGCが多く投稿される仕組みを作ることで、商品の認知や売り上げ増加につなげましょう。たとえば、商品を使用した写真をツイートしたユーザーにクーポンをプレゼントするなどの方法があります。
3. 広告出稿
広告出稿はリスティング広告やSNS広告などを活用し、サイトへのアクセスを増やす手法です。ECサイトで使われることの多い広告の種類・特徴は以下の表を参考にしてください。
広告 | 概要 | 備考 |
---|---|---|
Googleショッピング広告 | Google検索にて、商品に関連するキーワードが検索された際に、検索結果に表示される広告 | ・検索結果画面上部に、商品画像や価格そのものが表示される |
リスティング広告 | GoogleやYahoo!などで、特定キーワードが検索された際に、検索結果に表示されるテキスト型の広告 | 特定のキーワードを検索したユーザー向けに広告を出稿可能 |
SNS広告 | Facebook(Instagram)やX、LINEなどのSNS上に表示される広告 | 年齢、所在地などの条件に合ったユーザーにピンポイントで商品広告を出稿可能 |
アフィリエイト広告 | アフィリエイターが運営するブログやウェブサイトなどに表示される広告 | 広告をクリックしたユーザーが購入した場合のみ、広告費用が発生(広告掲載時点では費用がかからない) |
ECプラットフォーム広告 | Amazonや楽天市場などのECプラットフォーム上に表示される広告 | ・直営ECとは別に、当該プラットフォーム内に店舗をもつ必要がある |
4. メールマーケティング
メールマーケティングはメールを用いて顧客とコミュニケーションを取り、集客やプロモーションにつなげる手法です。
Shopifyのベーシックプラン、プレミアムプラン、Shopify Plusプランに加入している場合は、10,000通の無料のメール送信権が毎月はじめに付与されます(2024年5月時点)。Shopifyでのメールマーケティングの開始方法は以下の通りです。
- 「Shopifyメール」アプリページにアクセス
- 「アプリを追加する」をクリック
- 「アプリをインストールする」をクリック
- メールの文面を作成する
- 配信先を設定し、送信
ユーザーは毎日たくさんの販促メールを受け取っているので、自社のメールを読んでもらうための工夫を意識しましょう。
5. イベントプロモーション
イベントプロモーションはプレゼントキャンペーンやセールなどのイベントを開催し、ユーザーに関心をもってもらう手法です。
Instagram上でプレゼントキャンペーンを実施するなど、SNSマーケティングを組み合わせることでより高い効果を発揮できます。
オフラインで商品体験イベントを実施し、ユーザーと直接コミュニケーションをとるのも有効です。
Shopifyでのマーケティングを成功させるコツ
Shopifyでのマーケティングを成功させるコツを3点に絞って解説します。
- 施策の目的とゴールを明確化する
- 集客力を高める
- 複数のマーケティング施策を組み合わせて実施する
1. 施策の目的とゴールを明確化する
実施するマーケティング施策ごとに目的とゴールを明確にすることで施策の質が上がり、より高い成果につながります。
目的とゴールの明確化には、施策の実施前の現状分析、施策の実施後の効果検証が必須です。効果検証を成功させるには測定可能なゴールを設定しましょう。1ヶ月以内にSNSからのサイト流入数を〇〇にする、売上を前月比〇%アップにするなど、数値で設置すると測定が容易です。
効果を数値として可視化するためのKPIを設定するのもよいです。
2. 集客力を高める
ShopifyをはじめとするECサイト運営では、サイトへの集客力を高めることが重要です。自社サイトへのアクセスが土台にあってこそ、各種アプローチが購入促進につながります。
とくにネットショップの集客にはSNS上の口コミが大きな役割を果たすので、積極的にプレゼントキャンペーンなどの施策をSNSで展開しましょう。
3. 複数のマーケティング施策を組み合わせて実施する
マーケティング施策は一つだけに固執せず、なるべく複数を組み合わせて実施しましょう。
広告出稿と同時にSEOマーケティングにも力を入れるなど、集客チャネルを複数もっておくことで、より効果を期待できます。施策によってはすぐに効果が見られないので、短期計画と中長期計画の両方を想定しておくとよいです。
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Shopifyのマーケティング機能を使いこなそう!
Shopifyにはさまざまなマーケティング機能が搭載されていますが、ただ闇雲に使うだけでは十分な効果が期待できません。Shopifyのマーケティング機能と自社に合ったマーケティング戦略を掛け算することで、売り上げアップにつなげましょう。
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