2024.05.27
2024.05.30
楽天SEOとは?売り上げを伸ばす6つの対策や注意点を解説
「楽天のSEO対策は、何をすればいいの?」
「楽天でSEO対策をしても、なかなか商品の売り上げが伸びない」
楽天市場で商品を販売する中で、上記のような悩みをお持ちではありませんか。
楽天SEOとは、楽天市場の検索結果で、自社の商品が上位表示されるようにする試みのことです。楽天で商品の売り上げを伸ばすには、楽天の検索エンジンにおけるアルゴリズムを理解してSEO対策を行うことが欠かせません。
本記事では、楽天で売り上げを伸ばす効果的なSEO対策の方法やポイント、注意点を解説します。楽天でSEO対策をはじめようと考えている方、売り上げを伸ばしたい方はぜひ参考にしてください。
なお、イラストリアスでは、ECモールの運営代行サービスを行っています。楽天のSEO対策以外にも、受注・発注管理やフルフィルメントなど、総合的なEC運営の支援が可能です。
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楽天SEOとは楽天市場の検索結果で上位表示させること
楽天SEOとは、ユーザーが楽天市場で商品を検索した際、検索結果で自社の商品が上位表示されるようにすることです。「楽天検索エンジン最適化」と呼ばれています。
楽天市場の検索画面には、「自然検索枠」「広告枠」と称される部分が存在し、次のような違いがあります。
広告枠 | 広告費を払うことでページの上部に商品を掲載できる部分 |
---|---|
自然検索枠 | 特定のキーワードと商品の特徴が合致した場合に表示される部分 |
楽天SEOで対策すべき部分は、自然検索枠です。自然検索枠において商品が上位に表示されれば、多くのユーザーの目に触れ、集客や売り上げアップが見込めます。
上位化を狙うには、楽天独自の商品の表示順を決めるルールや仕組み(アルゴリズム)を理解しなければなりません。
たとえば、楽天の検索機能は、1つのページにつき最大で45件の商品が表示される特徴があります。46件目以降は1ページ目に表示されないため、商品をなるべく多くの人の目に触れさせるには、45位以内であることが重要です。
さらにいうと、売り上げを伸ばすなら、スクロールしなくても閲覧可能な上位一桁に表示されることが望まれます。
楽天でSEO対策が重要とされる3つの理由
楽天でSEO対策が重要な理由は、以下の3つです。
- 楽天ユーザーの多くが検索機能で商品を探すから
- 広告費用をかけずに集客できるから
- 自社の商品を見つけてもらいやすくなるから
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.楽天ユーザーの多くが検索機能で商品を探すから
楽天でSEO対策が重要な理由の一つは、ユーザーのほとんどが検索機能を利用して商品を探しているからです。
膨大な数の商品が存在するECショップでは、明確な目的や悩みがあって商品を探すユーザーが多い傾向があります。たとえば、「コート」「春」のように、複数のキーワードを組み合わせて検索するケースです。
ユーザーが検索した際に自社の商品が表示されれば、商品ページが閲覧され、購入につながる可能性が高まります。
2.広告費用をかけずに集客できるから
広告費用をかけずに集客できることも、楽天でSEO対策が重要とされる理由です。
商品を見てもらうには、広告を出すことも効果的ですが、ほとんどの場合で費用がかかります。しかし、自然検索で自社の商品を上位に表示できれば、広告を利用せずとも集客が可能です。
効果が感じられるまでに時間はかかるものの、低コストで店舗を運営したい場合に有効な手段と言えます。
3.自社の商品を見つけてもらいやすくなるから
自社の商品をターゲットとしているユーザー層に見つけてもらうためにも、SEO対策は不可欠です。
楽天市場には、数え切れないほど多くの商品が登録されており、売れるにはいち早く自社の商品を見てもらう必要があります。見てもらえなければ、購入にはつながりません。
しかし、楽天のSEO対策をすれば、自社の商品の認知度・露出度が高まり、より多くのユーザーに閲覧してもらえます。順位が上位であるほど、「人気の商品」と認識され、アクセス数のアップ、さらには購入へとつながることが期待できます。
楽天SEOで上位表示されるための3つの要素
楽天SEOの上位表示に必要な要素は、以下の3つです。
- 売上実績
- 商品名
- ID
いずれも楽天市場の検索エンジンを構成する重要なアルゴリズムであるため、しっかりと確認しましょう。
1.売上実績
楽天市場では、消費者の買い物体験を非常に重視していることから、売上実績の多い商品ほど、評価される傾向があります。たとえ品質がよくても、売れていなければ、上位表示は狙えません。
楽天のSEO対策は、必ずしもすべての商品に効果が出るわけではなく、ある程度売れている商品であることが重要です。業界の売れ筋やニーズも踏まえ、自社の中でも売れている、または売れる見込みのある商品を重点的に対策するようにしましょう。
2.商品名
楽天市場では、商品名を最優先事項として、次のような項目を対象に表示する順番が決められています。
- 商品名
- 商品番号
- キャッチコピー
- 商品説明文
- 販売説明文
- ショップ名
- ジャンル名
楽天でSEO対策を行う際は、いかに商品名とユーザーが検索するキーワードを合致させるかが最も重要です。商品名をメインに、上記の項目についても適切な対策を講じていきましょう。
ただし、楽天市場の利用規定で、商品説明文に商品とは無関係のキーワードを羅列する行為は禁止されています。規定違反とならない範囲で、商品と関連する適切なキーワードを選定することがポイントです。
3.ID
楽天市場の自然検索枠に自社の商品を表示させるには、IDの適切な設定が大切です。楽天市場で出店者が登録しなければならないIDには、次の2つがあります。
IDの種類 | 概要 | 例 |
---|---|---|
全商品ディレクトリID | ・商品のジャンルを指定するIDで、1つの商品につき必ず1個登録しなければならない ・1つのジャンルにつき、最大5階層まで階層化されている | 家電>キッチン家電>炊飯器>・・・ |
タグID | ・ジャンル内の詳細な属性を指定するIDで、1つの商品につき最大32個まで登録できる ・ユーザーがジャンル内で絞り込み検索をする際に活用される | ブランド、サイズ、素材、色 |
全商品ディレクトリIDは、1つの商品に1個の登録が必要です。正しく設定されていなければ上位表示どころか、そもそも検索結果にも表示されません。
タグIDは、全商品ディレクトリIDでは網羅できない属性を補うためにあります。登録は任意ですが、ユーザーに商品を見つけてもらいやすくするためにも、積極的に活用しましょう。
楽天で上位表示を達成するための6つのSEO対策
楽天で上位表示を達成するための対策は、以下の6つです。
- 商品名に検索対象となるキーワードを含める
- 商品名に記号を使用する
- 商品の説明文を充実させる
- RPP広告やSNSを活用する
- 商品の魅力を動画で伝える
- 運営代行サービスを活用する
1.商品名に検索対象となるキーワードを含める
商品名には、検索対象となる以下の4つのキーワードを含めましょう。
- 一般名詞
- 主要キーワード
- サジェストキーワード
- 季節・イベント関連のキーワード
それぞれ詳しく解説します。
一般名詞
商品名には、商品そのものを表す一般名詞を入れることが大切です。
検索機能を利用するユーザーの多くは、「炊飯器 3合」のように、一般名詞を組み合わせて検索します。一般名詞が商品名に含まれていない場合、検索エンジンに正しく照合されません。
専門用語や難しい表現は避け、ユーザーが普段使う一般的なワードを入れましょう。
主要キーワード
主要キーワードが商品名に入ることで、検索エンジンに引っかかりやすく、上位表示が期待できます。とくに商品を売るうえで狙いたいキーワードや、アピールしたいキーワードは積極的に入れましょう。
主要キーワードは、商品名の前半に入れることが重要です。
楽天市場の商品名は最大127文字まで登録できるものの、検索画面には前半部分の25~30文字ほどしか表示されません。31文字以降は省略されるため、キーワードを後半に置くと、ユーザーが認識できず、クリックすらしてもらえない可能性があります。
たとえば、3合炊きの炊飯器でIHに対応していることをアピールしたい場合、「IH 炊飯器 3合」と入力します。重要なキーワードほど先頭に来るよう、左詰めで入力しましょう。
主要キーワードを決める際は、商品の市場調査や競合調査を行い、上位表示されているキーワードを把握することがポイントです。
サジェストキーワード
商品名には、商品の一般名詞や主要キーワードに加え、サジェストキーワードも入れましょう。
サジェストキーワードとは、キーワードの検索時に、検索候補として自動表示される文字列のことです。たとえば、「炊飯器」と入力すると、次のようなキーワードが表示されます。
- 炊飯器 3合
- 炊飯器 5合炊き
- 炊飯器 一人暮らし
出力されるキーワードには、関連度や検索頻度にマッチしたワードが選ばれるため、ユーザーの悩みや目的が顕在化している状態です。楽天SEOでは、サジェストキーワードも活用し、ユーザーの悩みや目的にアプローチすることが欠かせません。
サジェストキーワードを調べる際は、専用の機能やツールを使用すると便利です。
ただし、単なるキーワードの羅列ではなく、ユーザーがクリックしたくなるような文言を考えることが大切です。出力されたキーワードの中でも商品に合うものを選び、複数入れるようにしましょう。
季節・イベント関連のキーワード
季節やイベント関連のキーワードを入れることも、効果的な対策方法です。人気の高い季節・イベント関連のキーワードとしては、次のようなものがあります。
- ハロウィン
- クリスマス
- お正月
- 母の日
- 父の日
- 誕生日
上記のうち、商品に合ったキーワードを商品名に入れれば、プレゼントを探しているユーザーの集客も期待できます。
2.商品名に記号を使用する
商品名の中でもアピールしたいキーワードは、【】や!を使って目立たせることで、ユーザーの目に留まりやすくします。「送料無料」や「◯◯ランキング1位」など、サービスの特徴を押えたワードと組み合わせると効果的です。
ただし、記号が多いとかえって魅力が伝わりにくくなるため、使いすぎに注意してください。
3.商品の説明文を充実させる
商品の説明文には商品名と同様、キーワードを入れて内容を充実させましょう。楽天では、商品の説明文も検索対象になるため、主要キーワードやサジェストキーワードを不自然でない形で盛り込むことが大切です。
また、実際に商品を購入してもらうには、商品の魅力が十分に伝わる説明文でなければなりません。商品の魅力がわからなければ、集客できた見込み客が途中で興味を失い、離脱する可能性があります。
商品の魅力を伝えるには、記号やキャッチコピーなども使い、最後まで読まれる商品ページを作成することがポイントです。商品画像も組み合わせながら、視覚的にアピールできる商品ページを目指しましょう。
4.RPP広告やSNSを活用する
競合商品が多く、SEO対策のみでは上位化が難しい場合は、RPP広告の活用も方法の一つです。
RPP広告(楽天プロモーションプラットフォーム)とは、楽天が提供している検索連動型の広告サービスのことをいいます。RPP広告を利用した商品は、売上実績や人気度に関係なく、必ず検索結果の1ページ目の最上位に表示されます。
ただし、利用には広告費の支払いが必要なため、費用を捻出できる場合にSEO対策と併用するようにしましょう。クリスマスや楽天スーパーセールなどのイベントと合わせて利用すると、いっそう高い効果が得られます。
また、楽天ユーザー以外の流入が見込める点では、SNSも効果的です。SNSは、リアルタイム性に長けているため、セールやキャンペーンなどのタイムリーな情報を発信する際に利用してみましょう。
5.商品の魅力を動画で伝える
集客ができていても売り上げが伸びないようなら、商品の魅力を動画で伝えてみましょう。
近年のECサイトにおいては、文章や画像だけでなく、動画で商品説明を行うケースが増えています。
動画は、一度に多くの情報を伝えられ、記憶に残りやすいことが特徴です。テキストや画像で伝え切れない情報もカバーできることから、効果的に活用すれば、ユーザーの購買意欲をかきたてられます。
商品の売り上げアップを実現するためには、集客数に対して、商品が購入される確率(転換率)を上げることが重要です。動画の有無が楽天の検索エンジンのアルゴリズムに影響するわけではありませんが、転換率を上げる点からも活用をおすすめします。
6.EC運営代行サービスを活用する
自社のSEO対策で思うような効果が得られない場合は、EC運用の代行サービスも活用してみましょう。代行サービスなら、EC運営のプロが戦略の設計や顧客の分析・管理、商品ページの最適化を行うため、より高い効果が期待できます。
自社におけるEC運用の手間が省けることで、新商品を開発したり販路を開拓したりと、別の部分に時間をとれる点もメリットです。
ただし、代行業者によってできることや費用は異なるため、自社に合ったものを選びましょう。
楽天のSEO対策の効果が上がらない、SEO対策を行うリソースが確保できない場合は、イラストリアスにご相談ください。
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楽天のSEO対策をする際の3つの注意点
楽天のSEO対策をする際の注意点は、以下の3つです。
- 楽天のガイドラインを遵守する
- カラーやサイズ違いの商品は一つのページにまとめる
- 定期的に見なおす
1.楽天のガイドラインを遵守する
楽天でSEO対策をする際は、楽天のガイドラインにあるルールを必ず遵守するようにしましょう。ガイドラインに違反した場合、上位表示が難しいだけでなく、違約金や契約解除などのペナルティが発生することもあります。
とくに、関連の無いキーワードは商品名に入れてはならないため注意してください。
2.カラーやサイズ違いの商品は一つのページにまとめる
カラーやサイズ違いの商品は一つのページにまとめるようにしましょう。商品ページで目的にあったカラーやサイズがすぐに見つからないと、ユーザーが離脱し、売り上げにつながりません。
アルゴリズムの観点からも、複数種類がある商品は一つのページにまとめたほうが売上実績が伸び、上位表示される可能性があります。
上位化のためにも、商品をバリエーション展開する場合は、ページを統合してアクセス数が集中するようにしましょう。
3.定期的に見なおす
自社商品を継続的に上位表示させるためには、SEO対策をしたキーワードを定期的に見なおすことが大切です。
楽天などのECモールでは、トレンドや社会情勢に応じてユーザーのニーズが変わるため、SEO対策も更新しなければなりません。場合によっては、楽天の検索エンジンのアルゴリズムが変わり、今まで上位表示できていた商品が表示されなくなる可能性もあります。
定期的に商品名や商品ページを見直せば、常にユーザーニーズやアルゴリズムに合わせたSEO対策ができます。キーワードやID設定のミスを発見することにもつながるため、対策をした後もこまめに見なおすようにしましょう。
キーワードの見なおしは、1~2ヶ月に1度の目安で行うと効果があります。とくに季節やイベント限定のキーワードは、シーズンが切り替わる前に見なおし、需要が増えると同時に販売することがポイントです。
効果的な楽天SEO対策で売り上げアップを目指そう
楽天市場で商品の売り上げを伸ばすには、SEO対策を行って、多くのユーザーに商品を見てもらうことが欠かせません。商品名にキーワードを使用するなどのSEO対策を行えば、より多くの集客と売り上げアップが見込めます。
しかし、安定した店舗運営のためには、対策をして満足せず、継続的な見なおしや工夫をすることが大切です。
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